日本情報通信(NI+C)は5月15日、IBMのIaaS型クラウド・サービス「SoftLayer」の使い勝手を向上させるオリジナルのツール「kumade(クマデ)」を無償で提供開始すると発表した。

このツールを利用すると、SoftLayerの標準管理ポータルが提供していない機能を日本語で使用でき、より簡便に利用し管理可能になるという。

ツールでは、SoftLayerの利用者向けでSoftLayerの標準管理ポータルに不足している機能を提供する「kumade advantage(クマデ アドバンテージ)」と、パートナー企業向けでSoftLayerアカウントの制御や請求処理のサポート機能などが中心の「kumade bind(クマデ バインド)」の2種類をサービスを用意している。

kumade advantageのダッシュボード(リソース状況一覧表示機能)は、現在のサーバ状況などを一元的に表示する機能であり、各サーバの簡易的なコントロールや管理ポータル画面へのショートカットが可能。

また、リソース・コレクション(契約情報一覧表示機能)は2015年秋に提供予定であり、現在契約しているリソースを調べられ、構成を管理する上で必要な情報の取得や不要なリソースの確認が可能としている。

そして、パラメーターシート自動作成機能は2015年夏に提供を予定しており、サーバの設定内容をExcelファイルとして取得できるという。

kumade advantageのダッシュボード画面のイメージ

kumade bindでは、パートナー企業が販売を推進し、複数の顧客の管理に役立つ機能を提供。

アカウント・クリエーション(アカウント自動作成機能)は、複数の顧客に対して、適切な権限を持つユーザー・アカウントを自動的および定型的に素早く作成できるとしている。 インボイス・コレクション(請求情報確認機能)では、パートナー企業が管理すべき複数の環境すべての請求処理の一元管理が可能になるとのこと。請求金額の変動や内訳を顧客ごとに、ログインしなくても確認できる。

デリバリー・ノーティフィケーション(メール転送機能)は2015年夏に提供予定であり、SoftLayerが発行される通知を顧客にメール転送可能な機能。同じく2015年夏に提供を予定しているクレジット・マネージメント(支払処理サポート)では、パートナー企業に必要なSoftLayerへの支払処理をサポートするという。

今後は、SoftLayerからのメンテナンス情報に加えて、パートナー企業のビジネス情報などを盛り込んで顧客宛にメールマガジンとして配信する機能など、特にパートナー企業用の機能を拡充していくという。