リクルーティング スタジオは5月14日、月間400万アクセスあるスマートフォンアプリ「名字由来net」およびWEBサイト「名字由来net(Web)」から「『鈴木』さんの都道府県別名字ランキング」を発表した。なお同ランキングでは、同アプリとサイトのデータベースから、電話帳データをもとに実世帯が確認できるもののみを集計した。

「『鈴木』さんの都道府県別名字ランキング」

「鈴木」姓は日本で2番目に多い名字で、同姓を持つ人は日本全国に約179万9000人。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県の関東6県と静岡県・愛知県の合計8県で県内順位1位の名字となっている。

また、県民全体に占める「鈴木」さんの割合が最も高いのは静岡県で、人口約372万3,000人(2013年10月1日現在: 総務省統計局調べ)のうち「鈴木」姓の人が5.35%にあたる約19万9,000人を占めている。計算上、静岡県では20人に1人以上が「鈴木さん」ということになる。

一方、最も「鈴木」姓を持つ人の割合が低い都道府県は沖縄県で、人口141万5,000人中0.04%にあたる約500人にとどまる。「鈴木」姓の県内順位においても、沖縄県では全国で最も低い381位となった。

「鈴木」姓が1位となった県出身の有名人としては、子役の鈴木 福さん(東京都)や歌手の鈴木 亜美さん(神奈川県)、放送作家の鈴木おさむさん(千葉県)、元レーシングドライバーの鈴木 亜久里さん(埼玉県)、モデルの鈴木 奈々さん(茨城県)、タレントのガッツ石松さん(本名「鈴木 有二」さん・栃木県)、女優の鈴木 砂羽さん(静岡県)、メジャーリーガーの鈴木 一朗選手(愛知県)などが挙げられる。

「鈴木」姓のルーツの1つに、現在の和歌山県と三重県南部である紀伊国熊野の豪族である「穂積」姓がある。『熊野権現縁起』によると、「穂積」氏は第5代孝昭天皇の時、紀伊国の山奥に現れた神に稲の穂を奉納したことで、「穂積」姓を賜ったという。この積まれた稲穂のことを熊野地方の方言で「ススキ」と呼んでおり、「鈴木」の字を当てたことで「鈴木」という名字が発生したといわれている。その後、熊野神社の勧請(かんじょう)によって稲の豊作を願う人々を中心に「鈴木」姓が全国へ広まったとされている。

「鈴木」姓は「ススキ」という読み方に対して後に漢字を当てたため、同じ読み方の「寿々木」(全国におよそ100人)や「寿松木」(およそ300人)、「鱸」(およそ600人)などの名字も存在している。また、全国分布では関東地方を中心に東日本に多くみられるが、ルーツがあるとされる和歌山県(県内順位14位)や三重県(5位)では、近畿地方の他県と比べると上位にランクインしている。

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