今年3月に大阪~札幌間の寝台特急としての運行を終えた「トワイライトエクスプレス」が旅行会社専用団体臨時列車となり、16日から運行開始された。特別な「トワイライトエクスプレス」の発車に合わせ、大阪駅にて出発式も開催された。

「トワイライトエクスプレス」の団体臨時列車が東海道本線を走行。琵琶湖を周回した後、EF65形の牽引で再び大阪方面へ

特別な「トワイライトエクスプレス」は24系客車8両編成(うち1両は電源車)で、客室(1~4号車)はすべて「スイート」「ロイヤル」に。サロンカー(5号車)・食堂車(6号車)も備えた。5~6月は琵琶湖一周と山陽本線の走行を組み合わせた山陽コースが設定され、土曜日に大阪駅発、月曜日に下関駅発の列車を運行。7月からは山陽コースに加え、伯備線・山陰本線を経由するコースも予定されている。

大阪駅にて発車を待つ「トワイライトエクスプレス」。牽引する機関車はEF81形

16日の大阪駅発「トワイライトエクスプレス」は、EF81形113号機の牽引で、9時30分すぎに大阪駅10番のりばに入線。出発式では大阪駅長の銕尾(てつお)秀樹氏が、「大阪~札幌間の運行終了にあたり、『名残惜しい』『もっと走らせてほしい』との意見をたくさんいただきました。2017年春の『トワイライトエクスプレス瑞風』運行開始までの間も、JR西日本エリア内の文化や歴史、美しい自然に親しんでほしいとの思いで、特別な『トワイライトエクスプレス』を運行することになりました」と挨拶した。

「この列車でお客様へ提供する部屋はすべてスイートとロイヤル。地元の食材を取り入れた豪華な食事も用意しております。次の『トワイライトエクスプレス瑞風』にもつながるように、地域と一体となってお客様へのおもてなしに取り組みたい」と銕尾氏。同列車の乗客へ記念品を贈呈する場面もあった。特別な「トワイライトエクスプレス」は9時50分すぎ、銕尾氏の出発合図で大阪駅を発車した。

その後、大阪~敦賀~京都間の琵琶湖を周回するコースを走行し、京都駅で機関車が交代。16時頃、EF65形1128号機の牽引で、東海道本線を大阪方面へ走り去っていった。同列車はひと晩かけて山陽本線を走行し、下関駅には17日15時頃に到着予定だ。

大阪駅にて出発式も開催。大阪駅長の出発合図とともに「トワイライトエクスプレス」が発車した