富士フイルムは5月13日、米医療ITシステムメーカーTeraMedicaを買収したと発表した。

2001年に設立されたTeraMedicaは異なるメーカーの医用画像情報システムや各臨床部門システムに管理されている診断画像や各種動画などの診療情報を効率的に管理・保管する「Vendor Neutral Archive(VNA)」を提供している。米国の大手病院と協力して開発したというTeraMedicaのVNAは、そのシステム設計と拡張性を高く評価されており、全世界で合計300以上の病院へ導入された実績をもつ。

富士フイルムは2013年から米国においてTeraMedicaと販売提携を行っており、今回の買収によってVNAの導入を加速させるとともに、富士フイルムの情報システムと組み合わせることで、今まで以上に効率的なソリューションを提案し、積極的にグローバル展開を推進していくとしている。

VNA導入前。デジタル化された診療情報は、各診療科で個別に管理される。

VNA導入後。VNAを導入すると、異なる診療科間や複数施設間で、デジタル化された診療情報の一括管理が可能になる。