富士通は5月12日、これまでクラウド領域で実践してきたDevOps(DevelopmentとOperationsを組み合わせた混成語)の経験/ノウハウとSoftware-Defined Networking(SDN)とNetwork Functions Virtualisation(NFV)技術を統合した製品・サービス群を、通信キャリア向けのネットワーク開発および運用管理システムの領域に対して「ネットワークDevOpsソリューション」として体系化したと発表した。

「ネットワークDevOpsソリューション」が想定するライフサイクル

「ネットワークDevOpsソリューション」には、「基幹業務システムのモダナイゼーション技術」「アジャイル開発技術」「SDNやNFVといったネットワーク仮想化技術」「ポリシーベースのネットワーク最適化技術」などが含まれる。

「ネットワークDevOpsソリューション」体系図

同ソリューションの新製品として、広域仮想ネットワーク関連製品群「FUJITSU Network Virtuora」シリーズにおいて、新製品「Virtuora OM」「Virtuora RV」と「Virtuora NC」が提供される。

「Virtuora OM」は、クラウド環境にある汎用PCサーバ上の仮想的なリソースであるVMや仮想化されたネットワーク機能であるVNFの構成を集中管理・制御するソフトウェア。

「Virtuora RV」は、「Virtuora OM」が設定した情報に基づき、クラウド運用管理ソフトウェア「OpenStack」やハイパーバイザ「KVM」と連携し、VNFやネットワークサービスに対して、仮想的なリソースを提供する仮想化基盤ソフトウェア。

また、広域仮想ネットワーク運用制御・管理ソフトウェア「Virtuota NC」においては、パケットとトランスポートの両ネットワークの統合管理・運用を実現する機能が追加される。

新機能では、両ネットワークにわたる回線空き状況の確認や開通依頼などの業務が軽減され、運用コストの削減とサービス提供までの期間を短縮することが可能となっている。

顧客のネットワークと新製品と拡張の位置づけ

価格は、「FUJITSU Network Virtuora OM」が2,200万円から、「FUJITSU Network Virtuora RV」が550万円から、「FUJITSU Network Virtuora NC(機能エンハンス)」が1,300万円からとなっている(いずれも税別)。