NECは5月11日、三井住友銀行の勘定系システムを構築し、同システムが5月から稼働開始したと発表した。

同システムは、NECのメインフレームACOSシリーズ「i-PX9800/A100」、記憶媒体にSSDを全面採用したACOSシリーズ専用ストレージ「iStorage A5000」 で構成されている。

今回、メインフレームやストレージに現行システムの後継機を採用し、システム移行時の互換性を確保することで、安全・確実なシステム移行を実現したという。

「i-PX9800/A100」 は、メインフレーム用独自プロセッサ「NOAH-6」を搭載し、従来機比約3.5倍となる処理性能と、最小2コアから最大32コアまでの高い拡張性を備えている。

「iStorage A5000」は、最新技術の採用、SSDの全面採用により、従来機に比べ装置性能を最大3倍に向上しているほか、従来機に比べ最大2倍となる800MB/Sの高速データ転送を実現している。

三井住友銀行のシステム担当役員は「今回の勘定系システムの刷新にあたり、NECの最新システムを利用することで今後10年にわたって業務の根幹をなすシステム基盤を固めることができた」とコメントを寄せている。

メインフレームACOSシリーズ「i-PX9800/A100」