Microsoft Edge

Microsoftは5月7日(米国時間)、「Bringing Asm.js to Chakra and Microsoft Edge」において、同社の次期オペレーティングシステムWindows 10でデフォルトのブラウザとなるMicrosoft Edgeに「Asm.js」のサポートを追加したと発表した。開発はまだ途中経過とされているが、すでにベンチマークで2倍の性能をマークするなどその効果が強調されている。

Asm.jsはMozillaで開発が進められているJavaScript高速化技術の1つ。多数存在するJavaScript高速化技術の中でも、JavaScriptと完全に互換性があること、ネイティブアプリケーションとかなり近いレベルまで高速化が可能なことといった特徴があり、すでにFirefoxには同技術が取り込まれている。

Microsoftは2015年2月の段階でIEにAms.jsの機能を実装すると説明していた。しかし今回は、Microsoft EdgeにAms.jsの機能が実装され、IEに機能を統合するかどうかの説明はされていない。ベンチマーク結果もIE11の性能を1としてスケール化されており、今後IE11へAms.jsのサポート機能が統合されるかどうかは不透明だ。Microsoft Edgeへの移行を促す目的で、Microsoft EdgeにのみAsm.jsのサポート機能が導入される可能性もある。