インターワークスが運営する製造業求人情報サイト「工場ワークス」はこのほど、同サイトに掲載されている求人広告から、2015年3月度の製造業の平均賃金をまとめた結果を発表した。それによると、全国の平均時給は前年同月比11円(1%)増の1,091円となり、17カ月連続で前年を上回った。前月比は6円増と2カ月ぶりに増加した。

全国平均時給・増減率の推移

エリア別に見ると、全7エリアのうち5エリアでプラス、2エリアで横ばい。増加したエリアは、関東が同27円増の1,122円、関西が同27円増の1,113円、九州・沖縄が同12円増の1,036円など。前月比では九州・沖縄エリアのみ減少した。

業種別では、全12業種中、8業種でプラス、4業種でマイナス。増加したのは、「機械・精密機器・金属」が同20円増の1,107円、「紙・パルプ・印刷」が同33円増の1,070円など。前月比では10業種がプラス、2業種がマイナスとなった。

職種別では、全29職種中、前年同月比で21職種がプラス、7職種がマイナス、前月比では19職種がプラス、10職種がマイナスとなった。

同社メディア戦略室室長代理の高橋貢氏は「製造業は円安の影響により国内回帰の動きがみられるものの、これまでより採用が落ち着いてきているため、平均賃金の増減率が減少してきていると考えられます」と分析している。