観光庁は30日、2015年1~3月期の訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。それによると、訪日外国人の旅行消費額は前年同期比64.4%増の7,066億円となり、5期連続で過去最高を更新した。

1人当たりの旅行支出額は同14.4%増の17万1,028円。中国の訪日旅行者および1人当たり旅行支出が大幅に増えたことが影響した。国・地域別に見た場合、中国は同20.9%増の30万434円と30万円を突破。以下、オーストラリアが同22.3%増の24万7,643円、タイが同19.8%増の17万9,276円、香港が同19.2%増の17万2,137円と続いた。

訪日外国人1人当たり旅行支出の対前年同期比較(出典:観光庁Webサイト)

国・地域別の旅行消費額を見ると、中国は同133.7%増の2,775億円(構成比39.3%、以下同)、台湾は同46.3%増の1,063億円(15.0%)、韓国は同45.8%増の725億円(10.3%)、香港は同94.3%増の541億円(7.7%)、米国は同30.7%増の368億円(5.2%)と、上位5カ国で全体の77.4%を占めた。また、中国は訪日旅行者および1人当たり旅行支出額が大幅に増加したことで、旅行消費額は前年の2倍以上に拡大した。

訪日外国人数は同43.7%増の413万1,393人。国・地域別では、韓国が同39.6%増の94万7,893人、中国が同93.2%増の92万3,514人、台湾が同29.5%増の77万2,535人などとなった。