ディレクタスは4月30日、屋内位置情報サービスを提供するタグキャストと共同で、Salesforce Marketing CloudにBeacon取得データを連係させ、パーソナライズしたモバイルアプリのプッシュ通知等を通じて店舗内の顧客体験を向上する新サービスの提供を開始した。

同サービスは、コミュニケーションシナリオの設計からモバイルプッシュ・Eメールの設定や運用、TAGCASTビーコンの提供・保守、モバイルアプリ用設定モジュールの提供まで一括して実現するもの。

Beaconによる位置情報と購買履歴やWeb閲覧履歴、会員ランク、保持ポイント、会員登録情報などのCRMデータを掛けあわせることで、よりパーソナライズしたコミュニケーションが可能だという。

Salesforce Marketing Cloudと位置情報の連携イメージ

同連携は、店舗に設置したBeaconが発する位置情報をモバイルアプリで受信し、APIを介してその情報をSalesforce Marketing Cloudへ送信。オートメーション機能を使用し、事前に設定した組み合わせ条件に合致するユーザーに対しモバイルプッシュを発信する仕組みだ。

例えば、Beaconの情報で特定顧客の来店を確認した際、最近の来店状況や興味関心に応じて異なるメッセージを送信することができるほか、会員システムと連係して実際に特定の売り場に訪問した人だけに便利なお知らせを届けることも可能となる。