NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月27日、世界196カ国/地域で提供するVPNサービス「Arcstar Universal One」において、新たに4つの機能を2015年5月より順次提供開始すると発表した。

新たに提供するのは、マルチクラウド、アセットライト、ネットワークコントロール、マルチクライアントの4つ。

マルチクラウドは、NTT Comが提供する企業向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」に加え、「Microsoft Azure」や「Amazon Web Services」といった事業者クラウドを利用できるクラウド接続オプション(仮称)を閉域網、かつグローバルに提供する。事業者クラウドとArcstar Universal Oneのインタフェースは最大10Gbpsで接続する。

アセットライトは、資産を保有せずに利用できる「Arcstar Universal One アドバンストオプション」の「アプリケーション高速化」メニューに、新たにクラウド向け通信の高速化機能、およびモバイル環境からの高速化機能を追加し、グローバルに提供する。なお、同社によれば、この機能は世界初の提供になるという。

アセットライトの使用前(左)と使用後(右)

ネットワークコントロールは、通信帯域をリアルタイムに変更可能なオプション機能を国内L3スタンダード型プレミアムプラン/ギャランティプラン、およびイーサネット専用線の双方で提供する。繁忙期に通常時よりも大きなネットワーク帯域を利用したい場合などは、ビジネスポータルサイトから簡単・オンデマンドで利用可能な帯域を設定可能になるという。

そしてマルチクライアントは、日本国内で提供中の仮想ネットワークサービス「Arcstar Universal One Virtual」を2015年5月からグローバルに提供開始する。様々なデバイス(PC/スマートフォン/タブレット)から、様々なネットワーク(「Arcstar Universal One」/インターネット/他社ネットワーク)を経由して高セキュリティな環境でクラウド接続が可能になる。同社によると、このサービスも世界初の提供になるという。