2度のトニー賞受賞を誇るソングライター、ジェイソン・ロバート・ブラウンの同名ミュージカル作品を『P.S.アイラヴユー』のリチャード・ラグラヴェネーズ監督が映画化した『ラスト5イヤーズ』(公開中)で、主演女優アナ・ケンドリックが魅せる濃厚車中キス映像がこのほど、公開された。

アナ・ケンドリック演じるキャシー(右)とジェレミー・ジョ―ダン演じるジェイミー

本作は、女優を夢見るキャシーと小説家を目指すジェイミーが、ニューヨークで出会い恋に落ちて結婚し、別れるまでの5年間を描いた切ないミュージカル・ラブストーリー。瞬く間に成功していく夫と、なかなか芽が出ない妻のすれ違う気持ちを表すように、キャシーは別れから出会いへ、ジェイミーは出会いから別れまでをさかのぼり、時間軸が逆さまに物語が展開していく。2人の時間が交差するのは、たった一瞬、同じ愛を分かち合った結婚式だけだ。

今回公開された映像は、2人が幸せだった頃に、キャシーがジェイミーを連れて実家へドライブにいく道中の映像。恋する乙女そのものだったキャシーは、彼にちょっかいをだしたり、甘えたりする。そして「I Can Do Better Than That」(もっといい人生があるはず)という幸せ全開の歌とともに、ジェイミーに出会ったことでもっと楽しい人生を送ることができる、と希望に満ちた思いを彼に伝え、感情を抑えきれなくなった2人は車を止めて熱いキスを交わす。

キャシーを演じるのは、今、注目を集めているブロードウェイ出身のアナ・ケンドリック。10歳で舞台デビュー後、12歳で史上2番目の若さでトニー賞にノミネートされ、『マイレージ・マイライフ』(10)では米アカデミー賞最優秀助演女優賞にノミネートされるなど、演技力と歌唱力の持ち主だ。

そんな彼女は2015年上半期だけでも本作を含め4本もの出演作が公開される。公開中の『イントゥ・ザ・ウッズ』では、クリス・パイン演じるプリンスを相手に恋心をその美声で表現。『ライフ・アフター・ベス』(5月16日公開)ではデイン・デハーンと恋仲に、「Mike and Dave Need Wedding Dates(原題)」ではザック・エフロンの相手役として出演契約を結ぶなど、ラブストーリーには欠かせない女優として期待されている。

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