東京都港区の六本木ヒルズ森タワー53F・森美術館で、世界各地から集められた「シンプルなかたち」のアートを展示する「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」が行われる。開催日は4月25日から7月5日、時間は10時から22時(火曜のみ17時まで、4月25日は「六本木アートナイト」に伴い翌朝6時まで、5月5日は22時まで、入館は閉館時間の30分前まで)。

長次郎「まこも」安土桃山時代(16世紀)黒樂茶碗8.7xφ10.6 cm所蔵:藤田美術館、大阪

古今東西の「シンプルなかたち」約130点を展示

同展は、ポンピドゥー・センター・メスとエルメス財団のコラボレーションによる展覧会として開催されるもの。19世紀から20世紀にかけて、工業製品や建築デザインなどに大きな影響を与えアーティストたちを惹きつけた、単純で美しい「シンプルなかたち」をテーマに展開される。

アルブレヒト・デューラー「メランコリア I」1514年銅版画24.1 x 18.8cm個人蔵Courtesy:Ota Fine Arts

展示では先史時代の石器から現代アートまで、古今東西の「シンプルなかたち」約130点を9つのセクションで紹介。ポンピドゥー・センターをはじめ、ピカソ美術館、ル・コルビュジエ財団、パリ工芸博物館、ケ・ブランリ美術館、国立自然史博物館といったフランスの名だたる美術館・博物館のコレクションから、本邦初公開品を含むさまざまな名品が登場する。

また、日本文化に体現されてきた単純で美しいかたちとして、仙がいの「円相図」、「円空仏」、長次郎の「黒樂茶碗」、二月堂の「根来のお盆」など、日本展限定の作品も登場。さらに、グザヴィエ・ヴェイヤン、エマニュエル・ソーニエ、大巻伸嗣などの日仏現代アーティストたちが同館の広い空間を活かした大型の新作インスタレーションを発表するほか、田中信行、黒田泰蔵による新作も登場する。