今夏放送予定の『水戸黄門スペシャル(仮)』(TBS系)の収録がこのほど、東映京都撮影所で行われ、水戸光圀役の里見浩太朗、"助さん"こと佐々木助三郎役の原田龍二、"格さん"こと渥美格之進役の合田雅吏が番組にかける意気込みを語った。

スペシャルで約3年半ぶりの復活となる『水戸黄門』に出演する里見浩太朗(中央)、原田龍二(左)、合田雅吏(右)

1969年から42年間にわたって放送され、国民的時代劇と呼ばれた『水戸黄門』が2011年12月の最終回スペシャルでその歴史に幕を下ろしてからおよそ3年半年ぶりの復活。今回のスペシャルでは、次期将軍の座を巡る騒動に巻き込まれた光圀一行が、将軍候補の若殿・徳川綱豊(永井大)を連れて旅に出る。綱豊の命を狙う刺客との攻防や、光圀と実子・松平頼常(高橋光臣)との父子の葛藤も描かれる。

里見は「とてもワクワクしています。時代劇ファンのみなさんにまた水戸黄門の姿を見てもらいたいという思いが現実になった」と復活の喜びを。2002年、過去には東野英治郎、西村晃ら名優が演じてきた“黄門様”役に就任した当時を振り返り、「そのときは65歳で、どうしても"ご老公"と呼ばれるにふさわしい老練の味が出し切れていないというイラ立ちもありましたが、78歳になった今、やっとなんとなく年寄りに見えるようになったのではないかとホッとしています」と手応えを語り、「みなさんも僕自身も納得のいく水戸黄門を演じたい」と意欲を見せた。

また、「これが最後の水戸黄門になるかもしれない、という気もしている」と複雑な心情も吐露。「ですが、続けていきたいという夢もある。今回(のスペシャル)が好評で、みなさんから『黄門様が見たい』とい声が上がればまた…という夢が叶えば」と時代劇にかける熱い思いを語った。

一方、里見"黄門様"と最も長く主従関係を演じ、スペシャルにも登場となった原田、合田も「呼んでいただけて光栄」と笑顔。原田は「里見さんは僕にとって時代劇の師匠。里見さんの演技をまた間近で見られるのがうれしい」と、合田は「僕は(出演が)5年ぶりで緊張もありましたが、それが里見さんさんや原田くんに会った瞬間になくなってしまった。水戸黄門一行はファミリーと言われますが、本当にファミリーの一員なんだなと思いました」と話していた。