日本政府観光局(JNTO)は22日、2015年3月の訪日外国人数(推計値)が前年同月比45.3%増の152万6,000人となり、単月として初めて150万人を突破したと発表した。2月に続いて2カ月連続で過去最高を更新した。

3月は、春の桜シーズンに向けた訪日プロモーションや東アジア・東南アジアでのビザ緩和、消費税免税制度の拡充に伴うショッピングツーリズムのプロモーションや円安の継続に加え、主に欧州においてイースター休暇時期が変動した影響から、訪日外国人が増加した。

国・地域別に見ると、香港、ベトナム、米国、カナダ、英国、ドイツの6カ国が単月として過去最高を記録したほか、ロシアを除く19カ国・地域で2桁の伸びを示し、3月として過去最高を更新した。

2015年3月訪日外客数(JNTO推計値)(出典:JNTO Webサイト)

中国は同83.7%増の33万8,200人と、2カ月連続で30万人を突破。SNSを通じた桜の開花情報の発信や旅行会社との共同広告など、桜シーズンを狙ったプロモーションの効果が出た。また、クルーズ船が5便寄港して約9,000人が利用した。

韓国は同39.6%増の26万8,200人と、3月として過去最高を記録。台湾は同33.2%増の27万7,900人と、26カ月連続で各月の過去最高を更新した。また、フィリピンは同110.9%増の2万6,800人と大幅に増加した。