俳優の長谷川博己が主演する、園子温監督映画『ラブ&ピース』(6月27日公開)の予告編が21日、公開された。

長谷川博己(左)と麻生久美子

本作は、映画『愛のむきだし』(2009年)や『ヒミズ』(2012年)などで知られる園子温監督がメガホンを取った作品。長谷川演じる冴えないサラリーマン・鈴木良一(長谷川)が、飼っていた一匹のミドリガメ・ピカドンをトイレに流したことで、人生が一変する様を描く。「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」とこれまでの"園子温ワールド"のイメージと一線を画し、愛と希望と夢にあふれた"奇跡"の物語が展開する。

公開された映像の冒頭では「これが俺の魂の集大成」という園監督のメッセージが流れ、「鈴木良一、33歳。元ロックシンガー。あまりにファンがつかなかったため会社に就職しました」のナレーション。後半では、RCサクセションの不朽の名曲「スローバラード」と共に、熱狂した観客に包まれる人気ロックスターに変貌した良一の姿が。そんな彼の前に愛を背負った巨大な「"LOVE"=愛の怪獣」が出現する。

第5回北京国際映画祭(4月16日~23日)のコンペティション部門「天壇奨(Tiantan)」に、日本映画として初めて正式出品される本作。授賞式は23日を予定しており、日本映画初の受賞にも期待がかかる。


(C)「ラブ&ピース」製作委員会