米Googleは4月20日(現地時間)、ウエアラブル端末向けプラットフォーム「Android Wear」のアップデートを発表した。ディスプレイ常時オン機能の拡大、Wi-Fiサポート、手首の回転を使ったカードナビゲーション、手書きによる絵文字入力などを追加する。

Android Wearにはディスプレイを常時オンにする設定が用意されており、有効にするとユーザーが端末を使用していない時に時計が表示される。これは消費電力を抑えながら常に情報(時間)にアクセスできるようにするオプションで、使用していない時の時計表示は省電力モードになる。最新版では、このオプションがアプリに拡大される。たとえば目的地の地図や、買うものをリストしたTo-Doリストなどをいつでも確認できるように常に表示しておく。

常時オン設定で、時計を使用していない時にも省電力モードで情報を表示

Wi-Fiサポートによって、Wi-Fi機能を内蔵するAndroid Wear端末がWi-Fiネットワークに接続し、スマートフォンがデータサービスに接続していたら、従来のBluetoothを通じたスマートフォンとの連係機能(通知、メッセージの送受信など)を使用できる。Bluetoothの接続範囲という制限を超えて、より自由にAndroid Wear端末を使用できるようになる。

画面にタッチすることなくすばやく情報にアクセスできるように、新たに手首の動きで通知やGoogle Nowのカードをナビゲートできるようになった。Android Wear端末を装着した手首を外側に動かすと次のカードに移動、内側に返すと前のカードに移動する。

手首を回転させてカードをナビゲーション

テキストと違って絵文字は音声では入力できないが、新しい「Draw emoji」を使うと、絵文字の簡単なスケッチを手書きして絵文字をすばやく入力できる。例えば、親指を立てた手の形を描くとサムズアップの絵文字が入力される。

手書きで絵文字をすばやく入力

Android Wearの最新版は間もなく発売になる「LG Watch Urbane」のほか、Google Storeで販売されている「Moto 360」「LG G Watch」「LG G Watch R」「ASUS ZenWatch」「Samsung Gear Live」「Sony SmartWatch 3」向けにも数週間中にアップデートが提供される。