SMAPの香取慎吾が主演する、三谷幸喜監督最新作『ギャラクシー街道』(10月24日公開)の追加キャストが20日、発表された。

上段左から西田敏行、大竹しのぶ、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一、段田安則、下段左から石丸幹二、秋元才加、阿南健治、梶原善、田村梨果、浅野和之、山本耕史

映画の舞台は西暦2265年、木星のそばに浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人口居住区)「うず潮」。「うず潮」と地球を結ぶスペース幹線道路「ギャラクシー街道」は、かつて交通量が多く沿道にも多くの飲食店が並んで栄えていたが、開通から150年を経て老朽化が進み、廃止のうわさが流れていた。そんな「ギャラクシー街道」は、さまざまな悩みを抱えた異星人が行き交う場所。スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペース獣医師、スペース役人、スペースシンガー、スペースパートタイムのおばさんなど、登場人物が全員宇宙人という斬新な設定で"宇宙人模様"が繰り広げられる。

今回発表されたキャストでは、俳優の小栗旬、女優の大竹しのぶ、歌手の西川貴教、タレントの優香、俳優の遠藤憲一、石丸幹二、元AKB48の秋元才加、ものまねタレントのミラクルひかること田村梨果らが、三谷映画に初出演。ほかにも、西田敏行、段田安則ら三谷作品おなじみのメンバーが顔をそろえる。

三谷監督はキャスティングについてコメントを発表しており、小栗を選んだ理由を「正義のヒーロー役なので、立ち姿が絵になる人に演じてほしかった」と語り、「小栗さんはとても間がよくて、コメディアンとしても抜群のセンスを発揮してくれました。彼の登場シーンが一番笑えるシーンになったと思います」と撮影を振り返った。

三谷の舞台に出演経験のある優香については、「コントで鍛えた瞬発力に感動、いつか映像作品にも出てほしいとずっと思っていました」と念願かなった模様。「妖艶で、しかもプライドが高い美女の役。かわいいだけじゃない優香さんを見ていただけると思います」と、優香の新たな魅力を見どころに挙げた。

西川の出演のきっかけは、テレビ番組での共演から。三谷は「フジテレビ『新堂本兄弟』でお会いし、初対面から話が合った」という。その役どころには「今作では、ぜひミュージカルナンバーを入れたいと思い、宇宙を背景にフランク・シナトラのように歌い上げる歌唱力のある人という事で、お願いしました」とコメント。

今作でもっとも意外な配役とも言えるのが両性具有の宇宙人を演じる遠藤で、三谷自身「遠藤さんが出産するシーンは、見せ場のひとつ」と語る。「陣痛に苦しむ姿がもっとも絵になる人ということで、キャスティングしました。笑いのセンスも抜群で、あれほど現場で笑いを堪えたのは久々です」と振り返る。

主人公の宇宙人・ノア役を演じた香取、ノアの妻・ノエ役の女優の綾瀬はるかはすでにクランクアップ。香取は「宇宙のセットの中での撮影だったので、毎日スタジオから帰るたびに本当に宇宙から家に帰って来ているような感覚でした」と、撮影を思い起こす。綾瀬は「香取さんとのお芝居は、いい意味で力が抜けていて、でも世界観がしっかりとされているので、ご一緒にさせていただいてお芝居に入りやすかったですし、客観的に見ていい夫婦だなと思いました」と語り、コンビネーションも抜群であったことをアピールした。

■『ギャラクシー街道』追加キャスト配役一覧
大竹しのぶ…怒られるとすぐパニックになるスペースパートタイマーのハナさん
小栗旬…正義の味方であることを隠し続けるスペース警備隊ハトヤ隊員
優香…ノアが今も思いを寄せる元恋人レイ
西川貴教…まぐろバーガーが大好きなカエル型宇宙人ズズ
遠藤憲一…ノエに思いを寄せるリフォーム業者の宇宙人メンデス
石丸幹二…スペースドクターのムタ
梶原善…レイの夫の宇宙人ババサヒブ
秋元才加…ハトヤ隊員の恋人マンモ隊員
阿南健治…ハトヤ隊員たちの上司トチヤマ隊長
段田安則…調査にやって来たスペース国土交通省の役人ハシモト
浅野和之…ハシモトにまとわりつく謎の男
山本耕史…スペース客引きゼット
田村梨果(ミラクルひかる)…スペースコールガール・イルマ