俳優の三浦春馬が18日、東京・千代田区の東京堂ホールで、写真集『三浦春馬 ふれる』(発売中 2,808円 マガジンハウス刊)の発売記念トークイベントを行った。

写真集『三浦春馬 ふれる』の発売記念トークイベントを行った三浦春馬

約5年ぶりとなった写真集には、撮影などで訪れたアジア各地や国内でのショットを収録。「アジアの文化に触れて、日本に対する意識が薄っぺらいと感じた。そこに深く踏み込んだ本に出来たらと思った」とそのきっかけを語った三浦は、俳優としての迷いや葛藤も語っており、「自分の生き方を深く考えたつもり。自分と向き合う機会を頂けた」と感慨深げに語った。

また、イベントには、同写真集で対談した演劇評論家の渡辺保氏も出席したが、「あの写真なんか、松の木が主役になってるじゃない。撮られてる人じゃなく、撮らせる人になって」とバッサリ。三浦は、演技の悩みを打ち明けるも、「色んな俳優を見てきたけど、変な性格の人が名優。本当に屈折してる人が上手い。俳優はカタギじゃないんだから」と熱弁され、「俳優はカタギじゃないんだって……。今日を境に、僕は屈折すると思います」と苦笑いしていた。

渡辺氏の激励を受け、「良い意味で、この写真集を作り上げた気持ちを崩された(笑)。対極の意見を言う方は必要だけど、自分がブレずにいることも大事」と新たな気持ちを語った三浦。渡辺氏には、終始"真面目"な性格を突っ込まれていたが、プライベートについて聞くと、「休みの日は、ボイストレーニングとか自分がやりたい稽古をやってる。稽古前は、散歩したり走ったりしてます」と最後までその姿勢を崩さず、会場に集まったファンからは笑いが漏れていた。