サイバー犯罪者は次に何を狙っているのか? 「ギャング達はこれまで以上にターゲットを広げて攻撃する方法を編み出している」とSophosのセキュリティリサーチ担当グローバルトップのJames Lyneは警告する。古い手法を改善することでさらなる収益をあげることを狙っているという。

Wall Street Journalの動画に登場したLyneは、サイバー犯罪分野でこのところ見られる新しいトレンドを強調した。また、モノのインターネット(IoT)分野でのセキュリティが今後重要になるとも語った。

動画でLyneが話したポイントは次の通りだ。

  • ランサムウェアを利用するギャングは、ファイル暗号化マルウェアでファイルとネットワークを人質にすることでBitcoinで大きな収益を上げている。一般ユーザー、企業、政府や公共機関が罠にかけられている。

・攻撃集団Lizard Squadは、ユーザーのホームルーターから武器を作るという新しい手法でMicrosoftやソニーなど大企業に対する攻撃を行った。これがネットワーク障害を引き起こし、多数のユーザーが影響を受けた。

・モノのインターネット(IoT)分野が急速に進展している。IoTでは防犯カメラ、産業システム、スマートホーム、コネクテッドカー、それに「Apple Watch」のような新しい/既存のウェアラブル製品・・・と、数百万台もの端末がインターネットに接続されることになる。サイバー犯罪者たちはIoTデバイスをどのように悪用するのかを考える必要がある、とLyneは警笛を鳴らした。