アフィリエイト事業などを展開する「もしも」は4月14日、フリーキャリアの人たちの実態調査を行う調査期間「フリーキャリア総研」を公開。その第1回として「パートナーに求める家事力と稼ぎ力」に関する調査を実施し結果を発表した。調査は3月9日~17日にかけてインターネットで行われ、有効回答数は643名(男性426名、女性216名)。

理想は「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」

「パートナー(結婚相手)に求めるものは主に"家事力"と"稼ぎ力"のどちらですか?」

調査ではまず、「パートナー(結婚相手)に求めるものは主に"家事力"と"稼ぎ力"のどちらですか?」と質問したところ、女性87%が"稼ぎ力"、男性68%が"家事力"と回答。『夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである』と考える人が多いことがわかった。

しかしながら、性年代別で見てみると、60代女性のおよそ半数が"家事力"と回答しており、定年を超えたパートナーに家事の分担をお願いしたいと考えていることが伺える。また、20代では男女ともに、現実的には「共働きでなければ家計が成り立たない」「1人の給料では不安」という声が多く、『夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである』ことを理想としつつも、共働きが当たり前と考え、理想と現実の間にギャップがあることがわかった。

女性の社会進出、男性の家庭進出に9割が賛成意見

「女性の社会進出と、男性の家庭進出について」

次に、女性の社会進出についてどう思うか尋ねたところ、「賛成(58%)」「どちらかといえば賛成(32%)」と答えた人は9割にのぼり、「性別に関係なくチャンスがあれば挑戦すべき」「日本の生産力があがるから」といった意見のほか、「女性の方が仕事能力が高い」「女性の感性はサービスを向上させる強みである」という声も多く寄せられた。

一方、男性の家庭進出については「賛成(51%)」「どちらかといえば賛成(37%)」と、こちらも約9割が賛成の意志を示し、「共働きであれば、家事は分担すべき」という声が圧倒的に多かった。また、「女性の社会進出をさせる身近な支援者である」という意見もあり、女性の社会進出と男性の家庭進出について問題意識が対等で、同時に解決すべきものであるという認識が伺えた。

"家事力"と"稼ぎ力"のバランスをとるのに必要なものとは

「夫婦内で"家事力"と"稼ぎ力"のバランスをとるために必要だと思うもの」

共働き世帯が増えている中、夫婦内で"家事力"と"稼ぎ力"のバランスをとるために必要だと思うものについて尋ねたところ、最も多かったのは「収入の増加(62.0%)」だった。また、インターネットの発達により柔軟な働き方が可能となったことから「場所にとらわれず仕事ができる環境(44.7%)」や、保育園や学童保育の強化や育児休暇制度の取りやすさといった「子育て支援の強化(42.1%)」を求める声も多く挙げられた。

今回の調査結果から、「『夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである』を理想としながらも、実際は共働きをしなければ家計が成り立たない今の日本。男女どちらかだけの改善は成り立たず、双方がお互いに問題意識を持つことが第一歩となり、夫婦内でバランスをとりながら働き方を改善していくことが必要であると考えます」と調査ではまとめている。