河北新報社とヤフーは4月14日、9月13日(日)、石巻市、女川町、南三陸町、気仙沼市の2市2町を舞台として開催する自転車イベント「ツール・ド・東北 2015」の開催概要を発表した。

「ツール・ド・東北」は、東北の復興を長期にわたって支えるため、10年の継続開催をひとつの目標として2013年に開始された。3年目を迎える今大会では、より多くの人に、被災地の現状や変化を感じてもらい、食をはじめとする「東北の魅力」に触れてもらうことを目指す。

今年度の大会は、昨年の申し込み状況をふまえ、募集人数を前大会の3000名から3500名に増枠。また「長距離を走るのは難しいけれど、より広い地域を走りたい」という要望に応え、気仙沼市をスタート地点とする「気仙沼ワンウェイフォンド(95km)」を創設した。さらに、石巻市に加え気仙沼市をスタート地点とすることにより、大会当日だけでなく前日の滞在も含めて、より広い被災地の現状を見たり、地元の魅力を味わうことが可能となった。

コース各所に設ける休憩箇所「エイドステーション」では、昨年同様に地元の旬の食材を活かしたさまざまなフードを提供する。今年は「女川・雄勝フォンド(60km)」で立ち寄れるエイドステーションを昨年の2か所から3か所に増設。初心者が参加しやすいショートコースでも、地元の食を楽しめるようにしている。

なお、石巻専修大学会場では大会前日・当日ともに、サイクリングイベントに参加しない人向けのイベントや、ご当地グルメを楽しめる店舗の出店などを予定している。

エントリー料は、気仙沼ワンウェイフォンド(95km)が1万1000円、気仙沼フォンド(211km)が1万5000円、南三陸フォンド(170km)が1万1000円、北上フォンド(100km)が9000円、女川・雄勝フォンド(60km)が8000円だ。

気仙沼フォンド(211km)コース

応募は公式サイトから行う。一般出走エントリーは2015年5月中旬予定で、応募者多数の場合は抽選となる。ただし、「ツール・ド・東北 2013」「ツール・ド・東北 2014」に大会クルー(大会運営ボランティア)参加者は、2015年4月下旬予定の優先出走エントリー期間に申し込むと、抽選なしで出走できる。