東洋紡は4月13日、東北大学が開発を進めている「骨再生誘導剤」OCP/Collagenの製品化に向け、6月より歯科・口腔外科領域で治験を開始すると発表した。

この「骨再生誘導剤」は、粉末状のリン酸オクタカルシウムと医療用コラーゲンを、スポンジ状のディスクに加工したもの。骨欠損部や骨の薄くなった部分に埋めると、リン酸オクタカルシウムがコラーゲンを足場として自身を新生骨に置換するかたちで骨の再生を誘導する。

形成された新生骨は、元の骨と同等の性質を持つと期待され、OCP/COllagen自体は分解・吸収されるため体内には残らないとされている。健常な自家骨を採取する必要がなく、インプラント治療の場合でも入院の必要が無いため、患者の負担減およびQOLの改善につながると考えられている。

2018年度からの本格販売を目標としており、歯科・口腔外科領域のほかにも、整形外科や脳外科領域への適用も検討していく。

OCP/COllagen