米Appleは4月13日(現地時間)、プロフェッショナル向けビデオ編集ソフトウエア「Final Cut Pro」「Motion」「Compressor」をアップデートした。

「Final Cut Pro 10.2」では、ビデオエディタで簡単に3Dタイトルを作成・カスタマイズできる。テンプレートからドラッグ&ドロップするか、またはバックグラウンドやアニメーションも備えたシネマティックテンプレートを選び、テンプレートをベースに豊富な素材、ライティング、エッジを組み合わせてカスタマイズする。新しく3Dタイトルを作成するだけではなく、2Dタイトルから3Dタイトルを作ることも可能だ。ディスプレイを効率的に使えるプリセットレイアウトと共に、最大4つのビデオスコープを同時に表示可能。カラーボードが色補正エフェクトに統合され、より素早く操作できるようになった。パナソニックのAVC-UltraやソニーのXAVC-Sなど、対応するビデオ形式が拡大。GPUアクセラレーションを用いたRED RAW処理で、再生、レンダリング、トランスコーディングが高速になった。Mac App Storeでの価格は34,800円。

「Final Cut Pro 10.2」

「Motion 5.2」(モーション・グラフィックス、デジタル合成、タイトル)も、3Dタイトルを作成する豊富なオプションを備える。複数のライトとカメラ、マルチレイヤーシーンを用いて、複雑でリアリスティックな影と反射を加えたダイナミックなタイトルを作成できる。サードパーティパートナーが提供する豊富なテンプレートも揃っている。 12種類の新しいジェネレータを搭載。キーフレーミングと、矩形や円のマスクとシェイプの作成が改良された。価格は6,000円。

「Compressor 4.2」(エンコーディング・ツール)では、ムービー、トレーラー、クローズドキャプション、字幕などを選択して追加するだけで、簡単にiTunes Storeに送信するためのiTunes Storeパッケージを作成できる。同パッケージはiTunes Storeで販売するための申請に用いられる。クローズドキャプションや字幕をビューアで直接プレビュー可能。ハードウェア・アクセラレーションを利用したマルチパスH.264エンコーディングをサポート、Compressorへの送信時にGPUレンダリングを用いるなど、エンコーディングタスクをより快適に実行できるようになった。価格は6,000円。

「Motion 5.2」

「Compressor 4.2」