インターワークスが運営する製造業求人情報サイト「工場ワークス」は9日、同サイトに掲載されている求人広告から、2015年2月度の製造業の平均賃金をまとめた結果を発表した。それによると、全国の平均時給は前年同月比13円増の1,085円となり、16カ月連続で増加した。前月比は8円減と3カ月ぶりに減少した。

全国平均時給・増減率の推移

エリア別に見ると、関東は前年同月比30円増の1,122円、中部・東海は同18円増の1,145円など、全7エリアのうち6エリアでプラス。一方、中国・四国のみ同5円減の1,028円となった。

業種別では、「紙・パルプ・印刷」は前年同月比33円増の1,063円、「物流・倉庫」は同85円増の1,141円など、全12業種中8業種でプラス。前月比では6業種がプラスとなった。

職種別では、全29職種中、前年同月比で19職種がプラス、10職種がマイナス、前月比では13職種がプラス、16職種がマイナスとなった。

同社メディア営業部部長の大崎卓也氏は「車・バイク・重機系の平均時給が1,172円(前月比8円減)と減少しており人材需要が落ち着き、平均時給が減少したものと考えられます。しかし、大手自動車メーカーの賃上げや生産拠点を海外から国内へ戻す国内回帰の動きが広がっていることから、今後雇用の増加とそれに伴う平均時給の向上が考えられます」と分析している。