三菱重工業(三菱重工)と三菱航空機は4月10日、次世代リージョナルジェット機(MRJ)の開発および量産準備状況を公表した。

発表によると、現在は静強度試験や飛行試験2号機以降の製造が進められており、2015年4~6月を予定していた初飛行の時期ついては、9~10月に見直した。初飛行の計画を見直した理由は各種地上試験による検証結果とそのフィードバックに万全を期すためだという。一方、生産計画に変更はない模様で、今後は各種飛行試験を集中的に実施するとともに、量産機の製造を加速することで2017年第2四半期の初号機納入につなげていくした。

MRJは70~90席クラスの次世代民間旅客機で、現在までに407機を受注している(うち確定223機)。一部で「3月に何らかのトラブルで一定期間、試験を中断したとみられる」と報道されたが三菱重工は「試験用治具の調整等に時間を要したことは事実ですが、トラブルにより中断したものではありません。」と否定していた。