アドビ システムズは、場所やデバイスを問わずビジネスの核であるドキュメント業務をより迅速に遂行する個人および法人向けの新クラウドサービス「Adobe Document Cloud」を提供開始した。

Adobe Document Cloud

同サービスは、学校や保険関連のプライベートな書類の記入から、複雑な企業文書ワークフローなど職場での文書の処理までを効率化し、ドキュメント業務を変革する新ソリューション。一貫したオンラインプロファイルと個人のドキュメントハブ(文書を集約する場所)を活用した統合型サービスとなっているおり、デスクトップ、モバイルなどのデバイスにかかわらず文書作成、確認、承認、署名およびトラックが可能となる。

また、同サービスの核となる「Adobe Acrobat DC」は、従来のAcrobatを全面的に刷新し、直感的なタッチ操作が可能なインターフェイスを搭載。「Mobile Link」機能を使用することにより、ファイル、設定、署名がモバイルデバイスでも利用できるようになるため、移動中でも簡単に作業の続きが可能になるということだ。さらに、デバイスに搭載されているカメラで紙の文書を撮影するだけで、編集可能なデジタルファイルに変換(Photoshopマジック)でき、署名を得るために送信することもできる。

「Adobe Document Cloud」および「Adobe Creative Cloud」ユーザーには、どのデバイスからでも文書を電子メールで送信し、署名することが可能になるe-Signサービスが無償で提供される。加えて、新たに実装された「送信とトラック」機能などによって、文書の管理・トラック・コントロールが可能となるため、誰がいつ開封したかだけでなく、署名した時刻や、特定の文書が処理プロセスのどの工程にあるかを可視化することができる。コントロール機能により、ビジネスでもプライベートでもファイアウォールの内側と外側の両方で機密情報は保護されるということだ。さらに、「Adobe Document Cloud for enterprise」ユーザーに対しては、企業向けに特化したプレミアムe-Signサービスが提供され、デバイス間でのスマートオートフィルを含む「入力と署名」機能により、署名を素早く行える。

なお、同サービスは、Acrobat DCのサブスクリプションライセンスもしくは永続ライセンスを購入すると利用することができる。価格は、Acrobat Standard DCのサブスクリプションライセンスが月額1,380円、永続ライセンスが新規3万4,800円、アップグレード1万8,200円。Acrobat Pro DCのサブスクリプションライセンスは月額1,580円、永続ライセンスは新規5万4,800円、アップグレード2万4,200円。購入は、正規販売代理店、Adobe Store、Adobe Direct SalesおよびAdobe Creative Cloudを通じて購入することができる。また、Adobe Creative Cloudのユーザーは、すべてのフルメンバーシップに含まれるAcrobat Pro DCを介して同サービスを利用することができる。ちなみに、Acrobat DCは、30日間の無料評価版を利用することが可能ということだ。