東京都・六本木の21_21 DESIGN SIGHTは、"単位"というフィルターを通すことで日常に新たな気付きを与える「単位展 - あれくらい それくらい どれ くらい?」を開催している。開催日時は5月31日まで(火曜休館・5月5日は開館)。開館時間は10:00~20:00。入場料は一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料。

単位展 メインビジュアル

同展は、単位というフィルターを通して、私たちが普段何気なく過ごしている日常の見方を変え、新たな気づきと創造性をもたらすことをコンセプトとした企画展。長さを測るメートル、重さを量るグラム、時間を計る秒など、世界の共通言語のように誰でも使える単位がある一方で、日本では畳のサイズや坪数などを表す尺貫法、イギリスではごく最近まで使用されていた距離を定めるヤード、各国の通貨単位など、それぞれの社会や風土に根ざした独自の単位も存在する。また、建築、プロダクト、印刷やパッケージなどの製品を開発する、ものづくりのための過程においても様々な単位が用いられる。単位をテーマとした同展は、多種多様なモノやコトの中にどのような単位があるのかを知り、実感することによって、モノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、さらには単位が生み出された文化や社会背景を見つめるきっかけを作る。

「10人でできること」Photo:川瀬一絵

「りんごってどれくらい?」

「長さの比較:1から100のものさし」

なお、同展の特徴は大きく分けて3つ。ひとつめは「チームによる展覧会づくり」。デザイナーや建築家、研究者らによるチームが、単位展の企画のための調査やコンセプトリサーチ、制作ディレクションを行い、様々な分野の作家に呼びかけ、展覧会づくりを行なった。2つめは「単位というフィルターから見える世界のひろがり」。普段私たちが何気なく接しているあらゆる単位を、科学、日用品、伝統などの視点から体感することで、新たな世界を体感することができる。3つめは「会場1階スペースを無料開放」。より多くの人へ同会場、同展の魅力を伝えるため、会場1階をショップスペースとして無料開放。"量り売り"に参加することができるほか、展覧会にちなんだオリジナルグッズを購入できるということだ。

そのほか、関連イベントとして、六本木アートナイト特別企画「みんなで測る、単位展計測ツアー」が4月25日15:00~17:00に、「単位展で会いましょう。」が4月25日20:00~22:00に開催される。

また、オランダのアーティスト、ヘルムート・スミッツがワークショップ形式でブロック遊びやガーランドなど様々な1メートルのものをつくり、単位を体感するワークショップ「1 Meter Party」が開催される。参加者は身長95~104cmの子供。開催日時は5月5日13:00~16:00。参加に際してはWebページより申し込みが必要となる。予約受付は4月10日より開始し、定員(50名)に達し次第終了するとのこと。これに加え、岡崎智弘と上田壮一(Think the Earth)によるトーク「1秒の世界」が開催される。開催日時は5月9日14:00~16:00。いずれのイベントに関しても参加費は無料だが、当日の入場券が必要となるということだ。