博報堂は、イタリア・ミラノ市で開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」(ミラノデザインウィーク)の「TOKYO DESIGNERS WEEK in MILANO 2015」に、ソーシャルデザインプロジェクト「issue+design」とともに出展し、防災と教育に関わる3つのソーシャルデザインプロジェクトを紹介すると発表した。

"自分ができることの宣言"を促す「できますゼッケン」

動物が避難すべき経路を示すARアプリ「ココクル?Zoo」

今回、ミラノサローネにおいて博報堂が紹介するのは、以下の3つのソーシャルデザインプロジェクトだ。1点目は、地震や津波などで被害のある地域に赴くボランティアの力を最大限活用し、被災者同氏の助け合い行動を生むために開発された"自分ができることの宣言"を促す震災復興支援ツール「できますゼッケン」(Ability Bib)。2010年度に実施された「避難所+design」を通して東日本大震災支援ツールとして開発され、気仙沼市、釜石市、石巻市など数多くの被災地で活用されたということだ。

また、2点目は、スマートフォンをかざすと、動物が避難経路を示してくれるARアプリ「ココクル?Zoo」(Koko Kuru? Zoo)。津波の高さなど災害の規模が動物の種類・大きさと比例するようになっており、どのくらいの規模の災害がその場所に差し迫っているか、どちらの方向に逃げるべきかを動物が誘導してくれるという。

そして3点目が、新しい体験を創造する「モノづくり」の視点から開発された「WRITE MORE: 勉強したくなる机」(WRITE MORE)。筆記音を増幅して書き手に伝えることで、聴覚を刺激し、学習の作業効率や継続意欲を高める新しい体験と価値を提供するとしている。

なお、「TOKYO DESIGNERS WEEK in MILANO 2015」とは、ミラノサローネにて開催される、最先端のクリエイティブの展示イベント。"TOKYO「江戸×原宿」"というテーマには、「KawaiiからCool、江戸から東京までCreativeとTechnologyとさまざまな要素が融合し、混沌と秩序が入り乱れる"いま"の東京を表現」するという意味あいが込められているという。会場はイタリア ミラノ トルトーナ地区ほか。開催日程は4月14日~4月19日。