タレントのビートたけしが、5日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)にゲスト出演し、コメンテーターの役割について持論を展開した。

ビートたけし

同番組初出演で注目が集まる中、冒頭から"たけし節"が炸裂した。司会の東野幸治が、お笑い芸人のコメンテーターはビートたけしが先駆けなのではと話題を振ると、たけしは1982年から1985年まで日本テレビ系で生放送された情報番組『TVスクランブル』で久米宏と共にMCを務めた横山やすしの名前を出し、「やっさん(横山やすし)のめちゃくちゃなコメントがたまに当たってた」と回顧。「しかも、お笑いだから結構許してくれたんだよ」と指摘し、「あれ、政治評論家とかだったら、結構やられたよ」と推測した。

さらに、自身がコメンテーターとして気をつけていることを聞かれると、「俺は元経産省の古賀みたいに本質は突かないよ」「ちょっとずれなきゃ」と"報道ステーション騒動"で渦中の古賀茂明氏にチクリ。「本質を突いたら結局プレッシャーかかるに決まってる」と断言し、「本質を突いているようでチップだよ。ジャストミートしたら、球が飛んでいってどこに当たるか分からない」と持論を展開した。

また、お笑い芸人をコメンテーターとして起用することの利点を「芸人はお笑いやってるから、頭が切れるんですよ。枠内に言いたいことを当てはめられるから便利なんですよ」「ただ、本質的にはたいして知らない。本質的なところを突かないから便利」と分析。あらためて、「本質的なことを言ったら大問題になって、それは政府から圧力かかる」と主張し、最後に「だから、そんなことのないように」と付け加えた。