米Microsoftは2日(現地時間)、書類、名刺、ホワイトボードなどをスマートフォンで撮影し、読み取り可能なデジタルデータにしてクラウドに保存できるスキャンアプリ「Office Lens」のiOS版を公開した。価格は無料。動作環境はiOS 8.0以上だ。

昨年3月にWindows Phoneアプリが無料公開されたOffice Lensは、Windows Phoneストアにおいて18,500レビュー以上で平均4.6点(最高5点)と、ユーザーの高い評価を得ている。iOS版は、Windows Phone版と同等の機能を備える。

撮影モードは「ドキュメント」「ホワイトボード」「写真」の3つ。ドキュメントモードで紙の文書や名刺などを、ホワイトボードモードでホワイトボードや黒板などを撮影すると、傾きの修正、トリミング、色や明るさの調整などが自動的に行われ、スキャナでスキャンしたように書類やホワイトボードがデジタル化される。キャプチャした画像は端末の写真ライブラリ、またはOneNoteやOneDriveに保存できる。 Wordファイル、PowerPointファイル、PDFファイルに画像を変換することも可能で、変換後のファイルは自動的にOneDriveに送られる。キャプチャした画像内の印字されたテキストはOCR (光学式文字認識)によって自動認識され、OneNoteやOneDriveにおいてキーワード検索の対象になる。

書類の四隅を認識して正確にトリミング、読みやすいように色を調整(ドキュメントモード)

ホワイトボードの傾きを自動修正してトリミング、ボードの反射や影を調整(ホワイトボードモード)

Microsoftはまた、Android用Office Lensアプリのプレビュー版もリリースした。試用するには、WebブラウザでOffice LensのGoogle+にアクセスし、右上の[Join community]ボタンをクリックする。コミュニティに参加すると「About this community」の[Become a Tester]というリンクからAndroid用プレビュー版をGoogle Playから入手するための情報にアクセスできるようになる。動作環境はAndroid 4.1 "Jelly Bean"以上。