Microchip Technologyは、MOST CooperationがMOST150テクノロジの同軸物理層規格を公開した事を発表した。

Microchipは、同規格を使って、同軸トランシーバを内蔵したIntelligent Network Interface Controller(INIC)「OS81118AF」経由で、車載のMOST150先進運転支援システム(ADAS)およびインフォテインメントネットワークとのスマートアンテナモジュール接続をサポートするとしており、これによりMOST150ネットワーク上に車載セルラおよびWi-Fi接続アプリケーションを構築することができるようになる。

MOST150同軸物理層は、高帯域幅の制御、オーディオ、ビデオ、Internet Protocol(IP)通信のために車載ネットワークへの接続が求められるスマートアンテナやAM/FM、DAB、SDARS、DVB-T、3G/LTE、GPS、Wi-Fiなどからのデータトラフィックに適用可能なほか、通信用信号と電力を同時に車載システムに提供する事ができるため、低コストの同軸ケーブルを使用する事が可能となる。

MOST150テクノロジはすでに2012年モデルの車両から採用されているほか、MOST150テクノロジ同軸物理層は2017年モデルから導入予定。また、OS81118AFは72ピンQFNパッケージですでにサンプル出荷を開始しているという。

「OS81118AF」の製品イメージ

「OS81118AF」のブロック図