川崎重工業とシスメックスは4月2日、両社の合弁会社であるメディカロイドにて、世界で需要拡大が見込まれる医療用ロボットの開発に本格的に着手し、開発、設計、製造、販売、アフターサービスの体制の構築を目指すと発表した。また併せて両社はメディカロイドに共同で25億円の追加出資を行うことを決定したとする。

今回の決定に伴いメディカロイドは2015年度より、産業用ロボットをベースに医療用に応用した製品(アプライドロボット)と手術支援を目的に新規開発する製品(手術支援ロボット)の開発を本格的に進めていくこととなる。

また製品化に向けては、大学病院などの医療機関や専門技術を保有する企業、薬事承認を所管する行政など、各分野との連携を強化するための環境(オープンプラットフォーム)を構築する予定で、今後は、川崎重工およびシスメックスと協力し、製品開発と並行して、製造、販売、アフターサービスの体制を整え、2016年度にアプライドロボット、2019年度には手術支援ロボットの販売を開始し、2030年度に売上高1000億円を目指すとしている。