『マトリックス』のラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟監督による最新SF大作『ジュピター』(公開中)のメイキング映像が2日、公開され、過酷なアクション撮影の舞台裏が明らかになった。

主演のチャニング・テイタム(左)とヒロイン役のミラ・クニス(右)

本作は、人類の危機を阻止するため、身分の違う2人が、宇宙最大の王朝を相手に戦う物語。約2,500もの特殊効果シーン、緻密に作り込まれたCG映像だけでなく、ワイヤーアクションとVFXを融合させ、リアリティあふれるアクションシーンを実現した。主演のチャニング・テイタムとヒロイン役のミラ・クニスは、7カ月間毎日ハードなトレーニングを敢行。多くのシーンにおいて、スタントマンなしで危険なアクション撮影に臨んだ。

公開されたメイキング映像は、ミラ・クニスを地上24メートルの高さから時速64キロで地面すれすれまで落下させ、炎の中を走り抜けさせるなど、過酷な撮影の舞台裏を収録。体当たりの演技に臨んだミラ・クニスは「クレーンから80フィート(約24メートル)の高さからジャンプするのは気持ちがいいか? イエス。またやるか? ノー。でも私はやったわ。1日が終わるまでには、青アザだらけで、ボロボロになっていて、自分の肋骨を感じられないほど」と振り返る。

また、姉ラナは「リアルに描きたかったので、ミラとチャニングを空中につるしたの。ヘリコプターからつるされた人間からにじみ出る危機感というのは、CGでは決して創りだせないと思うから」と説明。弟アンディも「人間の体には、CGではしっかり描けないような物理特性があるんだ。(シカゴの)チェイス・シーンも、ヘリコプターからスタントマン2人をつるして撮影した。彼らの体重、彼らの体がどう反応し、どう離れ、どう相手を捕まえるかが感じられるし、体の細かい動きも分かる」と生身の人間で撮影する重要性を語っている。


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