高島屋と凸版印刷は3月31日、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンとデジタルサイネージを活用した中国人観光客向けの情報配信サービスの実証実験を新宿高島屋で実施すると発表した。

新宿高島屋でのタブレット型デジタルサイネージ設置イメージ(左)とその利用イメージ(右) (C) Takashimaya Co., Ltd.

実証実験では、BLEビーコン付きのストラップを持って来館者が館内に設置されたデジタルサイネージに近付くと、デジタルサイネージから自動的に中国語の商品情報や店員のコメントが流れるというもの。ストラップは、館内の受付や免税カウンターで配布する。

これまでビーコンを活用した店舗内での情報配信サービスは、ビーコンとスマホを連携させるものが主流であったが、来店者が自分でアプリをインストールする手間などが課題となっていた。今回の実証実験は、BLEビーコンを持ち歩くだけでサイネージからの情報を得られることが大きな強みとなる。

実施期間は4月4日~17日まで。新宿高島屋の館内に、デジタルサイネージを8カ所に設置し、ビーコンを200個用意する。商品情報の提供のほか、各サイネージに1文字ずつ隠された合計4文字のキーワードを集めて言葉を当てるクイズイベントなどを実施する。