京阪電気鉄道はこのほど、2015年度から3カ年の中期経営計画を発表し、車両の新造とリニューアルに段階的に取り組む意向を明らかにした。

京阪電気鉄道の13000系(写真左)と6000系(同右)

計画によれば、環境への配慮を高めた13000系車両の新造を進め、2016年度までに約23億円を投じて7両2編成と4両1編成の計18両を導入するという。13000系は従来車両(2200系・2600系)と比べて約35%の電力を削減できる性能を持ち、走行騒音の低減と車体強度の向上などを実現した環境配慮型車両とされる。

デビューから約30年が経過した6000系車両については、2013年度から実施しているリニューアルを今後も継続。毎年1~2編成を対象に、車いすスペースや液晶型車内案内表示器、ドアチャイムなどのバリアフリー設備の設置、内装材の取替え、非常通報装置の設置、座席の更新や握り棒の増設などを行い、2021年度までに全編成(8両14編成)のリニューアルを完了する計画だ。投資総額は約38億5,000万円となる見込み。

その他、障害発生時にその箇所や列車遅延・運休情報、振替輸送の案内などの情報を視覚的に伝える旅客案内ディスプレイ(40~50インチ型を予定)の京阪線全駅への導入、タブレット端末による通訳サービスの導入駅拡大などを行い、快適性・利便性の向上と「すべてのお客さまにやさしい環境づくり」(京阪電気鉄道)に取り組むとしている。