大日本印刷(DNP)は4月1日、医薬品や化粧品などに含まれる成分が吸着しにくいフィルムを使用した「DNP低吸着包材」を開発し、2015年9月より販売すると発表した。

従来、医薬品などの試供品用小袋に有効成分を保護する目的で使用されるPANフィルムはシール強度が弱く、パッケージの形態が限定されるという課題があった。対して、DNPが開発した包材はPANフィルムと同等の低吸着性を持ちつつ、シール強度を2~3倍向上したことで、さまざまな用途やパッケージ形態に対応することが可能となった。

ポリエステル系フィルムと2種類のポリオレフィン系フィルムを用いた計3種の包材を販売する予定で、主に医薬品や化粧品、飲料メーカーなどをターゲットとしている。DNPは2017年度に10億円の売上を目指すとしている。