東京都は30日、2015年春季賃上げ・妥結状況の中間集計結果(2015年3月26日現在)を発表した。それによると、既に妥結した都内民間労働組合のうち集計可能な94組合の平均妥結額は7,333円、賃上げ率は2.24%となり、前年妥結額と比べて金額で562円、率で8.30%上回った。

産業別・業種別に見ると、妥結額が最も高かったのは「情報通信機械器具製造業」で1万1,721円。次いで、「電気機械器具」が1万500円、「建設業」が9,419円、「繊維、衣服」が9,185円となった。一方、最も低かったのは「学術研究、専門・技術サービス業」で3,500円だった。

2015年春季賃上げ妥結状況(加重平均)妥結状況(出典:東京都Webサイト)

要求を提出した労働組合のうち集計可能な279組合の平均要求額は1万542円。これは平均賃金(31万3,113円・39.1歳)の3.37%に当たり、同一労組の前年要求額と比較すると、金額で1,883円、率で21.75%増加した。

産業別・業種別要求金額の分析対象(5組合以上)となった21業種のうち、対前年比が最も高かったのは「建設業」の65.51%増で、以下、「道路貨物運送」が30.86%増、「情報サービス」が30.71%増、「繊維、衣服」が30.20%増と続いた。反対に最も低かったのは「教育、学習支援」で6.33%減となった。

調査対象は都内に所在する1,000の民間労働組合。