茨城県の名字は他の首都圏とは違う!?

東京都のベスト30と比較して、千葉県のベスト30は東京都とのシンクロ率83%(25件)、埼玉県のベスト30では87%(26件)、神奈川県のベスト30にいたっては93%(28件)という結果になった。そんな中でちょっと違う結果になったのが茨城県である。

トップ3に「小林」が食い込む

「茨城県の名字ランキングベスト30」の第1位は、およそ7万8,000人が茨城県に住んでいる「鈴木」さん。「鈴木」さんは関東・東海地方に多く見られる名字で、茨城県出身の有名人には、アテネオリンピックの柔道で金メダルを獲得した「鈴木 桂治(すずき けいじ)」さん、モデル・タレントの「鈴木 奈々(すずき なな)」さんなどがいる。

2位は茨城県におよそ3万9,000人いる「佐藤」さんで、3位はおよそ3万2,000人の「小林」さん。ちなみに「小林」さんは全国9位の名字であり、トップ3にランクインするのは全国でも5県だけとなっている(新潟県/3位、茨城県/2位、山梨県/2位、群馬県/2位、長野県/1位)。

茨城県の名字ランキングベスト30

全国244位の「根本」もベスト10入り

全国順位が30位以下で茨城県でベスト30入りとなった名字は、7位「根本」さん(全国順位244位)、12位「菊池」さん(全国順位107位)、16位「関」さん(全国順位126位)、17位「宮本」さん(全国順位68位)、19位「野口」さん(全国順位97位)、20位「飯田」さん(全国順位125位)、21位「石井」さん(全国順位37位)、22位「高野」さん(全国順位106位)、23位「青木」さん(全国順位41位)、27位「中山」さん(全国順位57位)、29位「坂本」さん(全国順位40位)。

特に7位の「根本」さんは、現在の茨城県である常陸国信太郡根本村がルーツであるとされており、全国人数およそ9万3,000人のうち、茨城県には全国最多の2万3,000人が住んでいる。

全国の名字ランキングベスト30

870人中500人が茨城県民の「結束」

茨城県出身の有名人には、映画監督の「深作 欣二(ふかさく きんじ)」さんがいる。「深作」さんは、茨城県にルーツがあるとされており、全国人数およそ2,500人のうち1,300人が茨城県民となっている。また、女優の「永作 博美(ながさく ひろみ)」さんも茨城県の出身。「永作」さんは全国におよそ1,500人で、内およそ700人が茨城県に住んでいる。ベスト30にランクインした名字では、米米CLUBの「石井 竜也(いしい たつや)」さんも茨城県出身だ。

茨城県に見られる珍しい名字は、「宇留鷲(うるわし)」さん(全国人数およそ40人)、「川鈴木(かわすずき)」さん(およそ40人)、「美留町(びるまち)」さん(およそ400人)、「百目鬼(どうめき)さん(およそ900人)」、「安喰(あじき)」さん(およそ1,500人)など。他にも「結束(ゆいつか)」さんは、全国人数およそ870人のうち、500人が茨城県に集中している。また、全国人数およそ900人中およそ600人が茨城県民の「吽野(うんの)」さんなどもある。

県名と同じ「茨城」さんは、全国人数はおよそ300人という珍しい名字。茨城国造、茨城造などの子孫と言われており、茨城県にはおよそ70人となっている。

茨城県の名字ランキングには、全国ベスト3の名字が全て県内順位で5位以内に入っている。一方で、全国順位では244位の「根本」さんが7位となっているなど特徴的な面もあるよう。茨城県のベスト30と東京都のベスト30のシンクロ率は63%(19件)と、そのほか首都圏の都道府県に比べると低い数値になった。

東京都の名字ランキングベスト30

※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに茨城県・東京都・全国で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出している。本文と写真は関係ありません

筆者プロフィール: 名字由来 net(リクルーティング スタジオ)

月間400万アクセスの「名字由来net(アプリ・Web)」や月間200万アクセスの「無料 赤ちゃん名づけ」アプリなど名字・名前・家系図に特化したサービスをアプリとWebで提供している。「名字由来net」はApp Store総合第1位200万DL、「無料 赤ちゃん名づけ」はApp Store、Googleplayジャンル第1位の実績。名字情報を活かした人気シミュレーションゲームアプリ「戦国村を作ろう!」、「世界村を作ろう!」に引き続き、2015年3月には「幕末村を作ろう!」をリリースした。また、調査・作成した家系図デジタルデータを半永久的に保管・管理できる「家系図作成サービス(生涯データサポート)」をスタート。さらに、2015年から日本初の「簡易武士調査」サービスを開始した。