Cypress Semiconductorは、 車載用マイクロコントローラー(マイコン)の「Traveoファミリ」の新シリーズを市場投入し、ラインアップを拡充することを発表した。

今回発表した「S6J32BA」および「S6J32DA」は、2014年10月にSpansionが発表した、中型車向けの「Traveo」2D対応グラフィックマイコン「S6J324C」および3D対応グラフィックマイコン「S6J326C」をベースに開発され、コンパクトカー向けに最適化された製品。この新シリーズのマイコンを採用することで、ダッシュボード、ヘッドアップディスプレイ、冷暖房空調(HVAC) システム向けの先進機能や2D/3Dグラフィックを組み込んだコストパフォーマンスの高いプラットフォームをコンパクトカーに実装できる。

Traveoファミリは、最適化された最先端の2D/3Dグラフィックを実現し、消費電力やBOMコストを増やすことなく、車載特有のグラフィック機能を自動車に提供する。初の3D対応「ARM Cortex-R5」搭載クラスタ向けマイコンとして、Cypressのグラフィックエンジンは、外付けビデオRAMを利用することなく、メモリ使用量の低減、セーフティ機能の向上、リッチな画像機能を実現する。これにより、システム全体のコストを低減すると共に、これまで高級自動車のみに限定されていた先進的なドライバーエクスペリエンスを、さらに多くの車種に拡大する。

S6J32BAおよびS6J32DAの新製品シリーズは、ARM Cortex-R5プロセッサ、1MBの内蔵フラッシュ、1MBの内蔵VRAM、eSHE(enhanced secure hardware extension)、「HyperBus」インタフェースなどによって構成されている。同インタフェースは、「HyperFlash」メモリや「HyperRAM」メモリなどのHyperBusメモリとシームレスな接続が可能。S6J32BAおよびS6J32DAはその前身であるS6J324CおよびS6J326Cとピン互換性を備える。これにより、ユーザーは基板のレイアウトに変更を加えることなく、柔軟かつ容易にアップグレードできる。また、グラフィック機能に加え、16ビットのオーディオDACおよびマルチチャンネルミキサーを装備した高度なサウンドシステムが採用されている。

なおS6J32DAは、現在サンプルを出荷中。S6J32BAは、2015年4月にサンプル出荷を開始する予定となっている。

車載用マイクロコントローラー「Traveoファミリ」