羽生選手の一挙一動に、中国からも熱い視線が注がれている

中国・上海で3月23日から29日にかけて行われている2015年世界フィギュアスケート選手権大会。注目の的はグランプリファイナルに続く2連覇が期待された羽生結弦選手だった。結果は銀となり、日本人初の大会連覇を逃したものの、開催地・中国では羽生選手を想う中国人女性たちのラブコールは留まることを知らない。

「羽生結弦なら全世界がホームになる」

中国にも羽生選手のファンは多い。哈牛(Ha Niu、発音すると「はにゅう」に近くなる)、Yuzu、柚子など、様々な愛称で呼び、羽生選手を応援している。中国人たちがいかに羽生選手を想っているかは、中国版ツイッター「ウェイボー」でも見てとれる。

「今回彼の試合を見て、本当に彼に実力があると分かった。彼のことは"フェアリー(妖精)"としか形容しようがない。頑張れ! 羽生君すごい! 」「彼の演技は何度も何度も見ているが、何度見ても飽きない」。

今回の会場は中国だ。だがその盛り上がりようは、まるでアウェイではなくホームのような雰囲気だったことが次のコメントからも読み取れる。

「フィギュアの試合なのに羽生君が滑り出したら、まるでコンサート会場みたい。今回の会場は中国だけど、日本の会場みたいな感じなんだろうな。こういうのって羽生結弦だけだよね」「羽生結弦なら全世界がホームになる」。

「全てが次の戦いへの力になる」

2位という成績に対しては、身体を労り、次のシーズンを期待する声が多かった。羽生選手は今期、怪我や病気に見舞われ、万全な情況ではなかったことが惜しまれている。

「万全でない中で、銀を獲得したことは素晴らしい」「次のシーズンは何事もなく順調でありますように」「今期は苦しいシーズンだったけど、羽生君はさらに成長した。私達はずっとあなたを待っている。身体を大事にして、がんばれ! 」「私があなたを好きなのは、負けないからじゃない。負けに甘んじないからだ。あなたに降り注いだ試練、全てが次の戦いへの力になる」。

羽生選手がもたらした感動は国境を越えて伝わり、世界のファンたちが彼の活躍に期待している。

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