5年半にわたる大改修を終えて、3月27日より姫路城の大天守閣がリニューアルオープンする。姫路市は2015年度の年間入城者は180万人を見込んでいるが、200万人を超えることも想定しているという。特に3月27日~5月10日は入城者が集中することを想定し、安全対策集中期間として、開門時間の繰り上げや大天守登閣整理券を配布する。

5年半の大改修を終え、いよいよその全貌が公開される(撮影: 2014年南井都美子)

通常の開城時間は9時~16時(閉門は17時)で、4月27日~8月31日の夏季シーズンは17時まで(閉門は18時)だが、安全対策集中期間は開門時間を繰り上げる。3月27日~4月12日と4月29日~5月10日は8時から、4月13日~4月28日は8時30分から開城する。また、動物園を無料開放することで三の丸広場からの出口を確保し、車や自転車での来城者に備えて臨時駐車・駐輪場を設ける。

大天守登閣整理券は、大手改札口(入城ゲート)前に並ぶ大天守登閣希望者に、1万5,000人を上限に先着順で配布する。事前予約は実施せず、登閣整理券がない場合でも西の丸・備前丸など大天守以外の見学は可能となっている。なお、登閣整理券は安全対策集中期間のほか、お盆や秋の行楽シーズンにも実施を予定している。

待ち行列の状況や来城者予測、駐車場の混雑状況などは、「世界文化遺産国宝姫路城大入実況」で随時発表される。さらに城内では、ARやCG(コンピューターグラフィックス)を活用した展示・解説を行っている。無料アプリ「姫路城大発見アプリ」をダウンロードして城内のスポットでスマートフォンやタブレット端末をかざすと、動画や写真とともに詳しい解説が現れるようになっている。

姫路城までは、JR・山陽電鉄の各「姫路駅」から北へバスで5分、徒歩で約25分。入城料は大人(18歳~)1,000円、小人(小学生・中学生・高校生)は300円、小学校就学前は無料で、30人以上の団体なら大人は800円、小人は240円となる。なお、姫路市在住者であれば、7月は市民無料月間のため無料で入城できる。