NECは3月25日、NFV(Network Functions Virtualization:ネットワーク機能仮想化)技術を活用し、従来に比べて約400分の1の時間で異なるベンダーの製品で構成されたネットワークの性能設計が行えるソフトウェア技術を開発したと発表した。

ネットワーク設計の時間の比較

今回開発した技術は、ネットワークを流れるトラフィックデータから、高精度かつリアルタイムにネットワーク全体の動的な状態変化を推定し、シミュレーションを行うことで、ルータやファイアウォールのネットワーク機能の新規構築や増設などに伴う性能設計の自動化を実現するもの。

同社は、ネットワーク機能の処理時間やリソース使用量など、外部から測定できるデータをもとに性能の推定を実現にする「統計解析モデル」と、データのトラフィックの遷移を推定する「離散事象システムモデル」を開発。これら2つのモデルを組み合わせて「ネットワーク性能モデル」を生成して、高精度にネットワーク全体の性能を把握することが可能になる。

また、機能ごとの性能推定が可能になるため、異なるベンダーの製品によって構成されたネットワークであっても高精度にネットワーク全体の性能把握を実現する。

ネットワークサービスの自動設計の画面