SAS Institute Japanは3月25日、探索的データ分析ソフトウェア「JMP」の最新バージョン「JMP 12」と、JMPにさらに高度な分析機能を追加した「JMP Pro 12」の販売を、3月24日(米国東部夏時間)より開始したと発表した。

JMPは、データの可視化と統計機能を併せ持ち、インメモリで処理を行うデスクトップ用ソフトウェア。さまざまな統計手法とグラフを動的にリンクさせ、数値や表だけでは発見できない関係性や洞察を得ることができる。

新バージョンのJMP12では、クエリーの繰り返し実行と共有をプログラミングなしで可能にするクエリービルダーや、データのクレンジングをより効率的に行なうためのユーティリティとオプションが追加された。また、レポートやグラフをMicrosoft PowerPointへ直接出力できるようになり、プレゼンテーションの作成がより簡単になることが期待されている。

クエリービルダーのイメージ

JMP Pro 12では、モデルのあてはめの混合モデルや一般化回帰などの高度な分析において、大規模データを使用するときのパフォーマンスが大幅に改善された。また、被覆配列プラットフォームが追加されたことにより、ソフトウェア、回路およびネットワーク設計において、コストと時間を最小化する実験を生成可能となった。

同社は、4月15日にSAS本社にて「JMP 12 新機能紹介セミナー」を開催する予定。