フロンティアファクトリーは3月25日、米Acoustic Research社のハイレゾ音源に対応したポータブルプレーヤー「AR-M2」と、USB DAC「AR-UA1」を発表した。発売は4月24日。価格はAR-M2が138,000円で、AR-UA1が59,800円(いずれも税別)。

Android 4.3ベースのハイレゾプレーヤー「AR-M2」

「AR-M2」

AR-M2は、Android 4.3を搭載したプレーヤー。プロセッサーにはQualcomm社の「MSM8926」を採用。192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を再生できる。対応フォーマットはFLAC/ALAC/DSD/WAV/DXD/APE/AIFF。DSDとDXDはネイティブではなく、PCMに変換しての再生となる。

DACにはテキサス・インスツルメンツ社の「PCM1794A」を搭載。クロックは44.1kHz系と48kHz系を独立して搭載しており、いずれも高精度な温度補償型水晶発振子(TCXO)を使用している。

DACには「PCM1794A」を採用

プリアンプとローパスフィルターとして、テキサス・インスツルメンツ社のオペアンプ「Burr-Brown OPA2134」×2基を使用している。ヘッドホンアンプはテキサス・インスツルメンツ社の「TPA6120A2」だ。

出力端子はφ3.5mmステレオミニジャック×2で、ヘッドホンとLINE出力が可能だ。ヘッドホン出力は16Ω負荷時が630mW×2、32Ω負荷時が327mW×2、300Ω負荷時が35mW×2だ。出力信号のS/N比は129dB。

「AR-M2」の操作ボタン

「AR-M2」の入出力端子

本体サイズはW70×D15×H136mmで、質量は240g。64GBのメモリを内蔵するほか、microSDXCカードスロットを装備する。バッテリーの容量は4,200mAhで、充電時間は約4時間。フル充電の場合、PCM(192kHz/24bit)では約9時間、DSD128では約7時間の連続再生が可能だ。IEEE802.11b/g/nのWi-Fiに対応しているが、Bluetooothには非対応となっている。

USB DAC「AR-UA1」

「AR-UA1」

AR-UA1は、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生が可能なUSB DAC。DACやオペアンプ、クロック、ヘッドホンアンプはAR-M2と同一の構成を採用している。対応フォーマットやDSD・DXD再生についてもAR-M2と同様だ。

対応OSはWindows 7/8、Mac OS X 10.6以上。サウンドファイルをアップコンバートして再生できるパソコン向けアプリ「Jriver Media Center」が付属する。

出力端子はφ6.3mmの標準ヘッドホン端子×1と、RCA端子のLINE出力×1、S/PDIF(光デジタル)×1だ。S/PDIFからの出力は、最大96kHz/24bitまでとなっている。ヘッドホン出力は32Ω負荷時が400mW×2で、300Ω負荷時が43mW×2。本体サイズはW85×D25×H137mmで、質量は340gだ。電源はUSBバスパワーを使用する。

「AR-U2」のフロントパネル

背面の入出力端子