米大リーグ・ヤンキースから8年ぶりに古巣の広島東洋カープに復帰した黒田博樹投手のマツダ スタジアムでの登場曲に、人気ロックユニット・B'zの書き下ろし曲「RED」が決定したことが24日、明らかになった。

左から広島東洋カープの黒田博樹投手、B'zの松本孝弘、稲葉浩志

黒田投手は、今年2月に米ロサンゼルスでB'zの松本孝弘と食事をして意気投合し、翌々日には直々に登場曲を依頼。快諾したB'zは、黒田投手をアメリカから帰って来たサムライにイメージを重ねて曲作りを行い、復帰を飾る「RED」(作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘)を完成させた。B’zはこれまで「ultra soul」(世界水泳)など、スポーツ大会の曲を書き下ろしてきたが、特定のアスリートのための曲を手掛けたのは今回が初となる。

「(B'zの曲を)高校生くらいの頃からよく聞いていた」という黒田投手は、「松本さん、稲葉さん始め、曲作成に携わっていただいたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです」と感激し、「カープのチームカラーですし、一番先にカープを連想するようなタイトルで素晴らしい」とタイトルを絶賛。「曲、歌詞とも本当にカッコよく気に入りました」と大満足のようで、「いいピッチングをして少しでも恩返しができたら」と意気込んでいる。

作曲を担当した松本孝弘は「とても光栄に思うと同時に、黒田投手御自身、ひいてはファンの皆さまの士気の上がる楽曲を提供しなければという思いがありました」とオファーを受けた時の心境を告白。「カントリーミュージックの代名詞的な楽器、バンジョーのリフから始まるのは、アメリカから帰って来たサムライと言った感じのイメージ」と明かし、「Wow Wowのパートは、ファンの皆さまの大合唱で盛り上げていただければ」と期待している。

また、作詞を手掛けた稲葉浩志は「どんな試合でも粘り強く寡黙に投げるという、男なら誰でもしびれるような黒田投手のイメージがありますが、他人には見せないであろう葛藤なども想像しながら言葉を選びました」と説明。「単なる黒田投手のテーマソングではなく、それを歌う私や聞き手も自分を投影できる、B'zの作品になった」と自信をのぞかせた。

タイトルに、広島東洋カープファンの応援歌としても愛され続けてほしいという思いも込められている「RED」は、黒田投手のマツダ スタジアム公式戦初登板で初お披露目となる。