JR東日本の東海道線(東京~熱海間)で運用されたE217系が営業運転を終了した。同社サイト内「車両図鑑」にも、3月の営業運転終了が記されている。

東海道線E217系。「湘南色」の帯が特徴だった

E217系は1994年にデビューし、おもに横須賀線・総武快速線や房総各線で活躍する車両。基本編成11両・付属編成4両で、基本編成に2階建て構造のグリーン車2両を組み込んだ。近郊形電車で初めて片側4ドアを採用するなど、後に登場する近郊形タイプのE231系・E233系にも影響を与えた車両といえる。

2006年3月から東海道線に転属されたE217系が登場。基本編成10両・付属編成5両に変更され、帯色に「湘南色」を採用した。15両編成2本が国府津車両センターに在籍し、東京~熱海間限定で運用されたという。

E217系の営業運転終了で、「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」など一部列車を除き、東海道線の快速・普通列車はE231系・E233系による運用に。3月14日に上野東京ラインが開業し、宇都宮線・高崎線との相互直通運転が開始されている。