東京都・銀座のポーラ ミュージアム アネックスは、ロンドンを拠点におとぎ話や民話をテーマにブック・スカルプチャー(本を素材とした彫刻)という独自のスタイルで表現するアーティスト、Su Blackwell(スー・ブラックウェル)の展覧会「Dwelling -すみか- 」を開催する。会期は4月29日~6月14日。開館時間は11:00~20:00。入場無料。

「Wild Flowers No.10」2014年 撮影Yeshen Venema

「Alice A Mad Tea Party」2007年

「The Darkness is Rising」2014年

同展は、スー氏によるアジア初となる個展で、物語が展開されるページそのものを素材とした全11点のブック・スカルプチャーによるインスタレーションを展開するもの。花と植物に関する古い本を素材に、ページ上に咲き誇る花の作品や、ガストン・バシュラールの著書「空間の詩学」にインスピレーションを得た「Dwelling -すみか-」をテーマにしたもの、そして日本の昔話「鶴の恩返し」をテーマにしたものといった新作も含む展示が展開される。なお、ページに書かれた物語をヒントに詩的空間を表現するスー氏の作品は、古本のページを切ることによって作り出された彫刻であると同時に、立体的な絵画でもあるということだ。