米Microsoftは3月17日(現地時間)、Windows 10に組み込まれる生体認証機能「Windows Hello」を発表した。指紋、顔、虹彩といった身体的特徴で本人確認を行い、安全で素早いアンロックを可能にする。

指紋認証は既存の指紋認証リーダーを使用可能。顔や虹彩を用いた認証は、Intelの「RealSense 3Dカメラ(F200) 」をサポートする。RealSense 3Dは奥行きも検出し、顔を立体的に読み取る。写真を示してなりすまそうとしても、その人物と誤認することはない。

同社はまた、Windows 10ユーザーがセキュアにサインインする方法をアプリやWebサイトに実装できるプログラミングシステム「Passport」も用意した。PINまたはWindows Helloを使ってWindows 10がデバイスの利用者を確認し、そのユーザーでPassportがアンロックされるとPassportに対応するアプリやWebサイトにインスタントアクセスできるようになる。従来のようにパスワードを外部とやり取りすることなく認証が完了するため、外部のサーバからパスワードが漏洩するというような被害を避けられる。