三井住友銀行、日本総合研究所(以下日本総研)、日本電気(以下NEC)は9日、NECの画像認識技術を活用したサービス向上の取り組みを開始した。

銀行業務全体においてIT活用が必要不可欠となっている中、その目覚ましい発展をいち早く銀行業務に取り込んでいくことが、今後の競争力強化に向けて重要な課題となっているという。

このたびの取り組みでは、NECの画像認識サービス「GAZIRU」を活用し、キャッシュカードやテレビCM、申込書などを、スマートフォン・タブレット端末のカメラにかざすことで、最寄りに設置されているATMの地図や、インターネットの該当ページを表示するなど、顧客にとってより一層利便性の高いサービスを提供するため、技術検証やサービス検討を進めていくとしている。

「GAZIRU」は、スマートフォンなどのモバイル端末のカメラを通して食品や自動車などの様々な画像を形状などの特徴から高精度に分類し、その対象物の付加情報や広告配信など、画像認識と情報提供を組み合わせた新たなサービスの構築を可能とする基盤サービス。

三井住友銀行・日本総研は、新たなビジネスモデルの創造や金融ITの高度化・活用に向け、目覚しい発展を遂げるIT技術をいち早く銀行業務に取り込む活動を行っており、このたびの取り組みは金融業界において画像認識を活用したサービスの実用検証事例の一つとなるという。

今後も顧客の多様化するニーズに幅広く応えることができるよう、より一層の商品・サービスの拡充を、業界に先駆けて取り組んでいくとしている。

NECはこのたびの三井住友銀行における実績を踏まえ、今後も世界トップレベルの認識精度・速度を誇る画像認識技術を活用した幅広いサービスの創出・拡大を図っていくとしている。